正式な名称はシリコーンと呼びます。
まずシリコーンは何から作られているのか?ですが、ケイ石(シリカ)という『ミネラル』から作られる天然由来成分で、石油類から作られているオイルではありません。
次にどんな製品に使用されているのか?ですが、
電化製品(パソコン・携帯電話・液晶テレビ等)生活用品(シャンプー・リンス・トリートメント類・ファンデーション・口紅・クリーム・化粧水・哺乳瓶のゴム・コンタクトレンズ等)食品・キッチン用品(食品製造工程での消泡・食品製造工程での離型・フライパン・天ぷら鍋等)その他(人工心臓・湿布等)人に触れるものや口に入るものまで多くの製品に使用され、生体適合性(アレルギー反応が少ない)にすぐれた物質と現在では言われています。
シリコーンは1992年に発がん性物質との疑惑が浮上し、安全性データの不足によるため使用が禁止になりましたが2006年に安全性が確認され
再許可されました。シリコーンが問題視される理由は一度使用が禁止されたためによるものだと思われます。
なぜシリコーンがシャンプー剤に入っていると髪の毛に良くないのか?ですが、皆様はファンデーションやマスカラをとる時にメイク落としでまず乳化をさせて洗顔をしますよね。その理由は化粧品はオイルで出来ているのでオイルを使って乳化をさせると、とれやすくなるのはご存じだと思います。
その乳化現象が髪の毛でもおきるのでシャンプー剤の中に多量のシリコーンが入っていると、毛髪のダメージの進行になるのです。が、多量のシリコーンで手触りを良くしているので傷んでいると感じさせないで良くなっている様に感じているのです。
髪の毛の内部のタンパク質を保護しているのが一番外にあるキューティクルの役目ですが、このキューティクルは何枚かが重なっておりキューティクルどうしを接着している役目をしているのがキューティクルCMCとい油分を多く含んだ成分です。
油分を多く含んでいるCMCにシリコーンが多量に入っているシャンプーを使用するとクレンジングと同じようにCMCが乳化され油分が浮き上がります。そしてシャンプー剤に入っている界面活性剤で油分をとってしまう事により、キューティクルCMCがダメージを受けキューティクルが浮き上がりやすくなりダメージが進行していくという負の連鎖になるのですが、シリコーンが入っているので手触りがよく感じると思ってしまうのです。
シャンプーの役目は洗顔と一緒で余計な油分をとる為であって、その後に化粧水や乳液を塗るのと一緒でトリートメントが保湿の役目をするのです。
あくまでシリコーンはシャンプー剤に入っているとそのような現象をおこす要因となるだけで、トリートメントに入っていてもなんの問題も【美容師にはお客様のダメージレベルが判断しにくくなるのでパーマやカラーの薬剤選定が難しくなるのですが】無いし、髪の毛を疎水(健康な状態)に戻すオイルでもあるのでけっして悪いものではない事をご理解の上使用すれば大丈夫だと思います。
tanagocoroではすべてのシャンプー剤にシリコーンが入っていない商品を使用しています。また店舗販売のシャンプー剤に関してもシリコーンは入っていませんのでお気軽にスタッフにお声掛けしていただくと詳しく説明させていただきます。